まゆりん気まま日記

医療ネタ中心ですが、日々思うことや心のアンテナに引っかかったことなど、 気ままに綴っています。

Category :  医療・健康
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5月6日午前4時5分 大好きな人がこの世界での時間を終えて旅立った。

友人を介して出会い、年月にすれば1年ちょっとのお付き合いだったけれど、目のきらきらした知的で感受性が豊かで、とても素敵な大人の女性。それでいて、どこかいたずらっぽいかわいさをもった人。
多彩な趣味を持ち、エッセイは心に残る言葉を紡ぎ、定年を迎えてから始めたという絵画も見とれてしまうような優しさを感じさせてくれる。才能あふれる方でもあった。

父と同じ膵がんと真正面から闘い、納得のいくまで考え自分で道を選びとっていく中で、時には情報、時には理解の援助をと、明確な目的を私に示し今必要な支援を求めてくださり、それにできる限り応えていくことは、楽しいことでもありうれしいことでもあり、また、多くを学んだ。

最後の入院時、病室を訪ねる時、私は「お邪魔します」と彼女の家を訪ねるように許可を求めた。娘さんたちとすごすその病室がその時の彼女の「家」だと思ったからだ。そのことを言葉で伝えると、彼女はとてもうれしそうな顔を見せ、その部屋の主が自分であることを喜んでくれた。

また明日お邪魔してもいいですか?と尋ねると、「いいです」ときっぱり言い、言葉を発することが辛くなったら指でOKマークを作り許可をくれた。連休が明けたらまたお目にかかりましょうと指切りをしたけれどその約束は果たせなかったけれど、「生き切る」ということがどういうことなのか、私に教えてくれた。

父を見送った後、親としてのこの世での最後の教育が、「死んでいくこと」だと私には思えた。

生き切って死んでいくこと、父を看取った後、私は幾人もの大切な人からそのことを学び続けている。私にもできるだろうか。死ぬことはできる。私の番は必ずくる。その時、生き切ったのだと残していく大切な人たちに感じてもらえるように1日1日を歩いていきたい。

きっと、私らしくいっぱい弱音を吐いたり嘆いたりするだろうけれど…。

最期まで誇り高く生き切った大好きな彼女の最期の大切な時間を共有することを許してくださったご家族に心からの感謝をこめて、今夜はたくさんの彼女の笑顔と言葉をかみしめようと思う。


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テーマ: - ジャンル:心と身体

コメント


日曜日にお会いしたかったのですけれど生憎ちょうど家を出る頃になって体調が悪くなり残念ですが伺えませんでした。残念だったのは主人だったのかもしれません。今にも折れそうな心と壊れそうな身体をそばで支えるには自分ひとりでは重過ぎて、私がそちらの会に連れてってと頼んだときは本当に嬉しそうでしたから。次にお会いできるのを楽しみにしています
2009/05/12 06:00URL  usagi #-[ 編集]

つらいですね。
たくさんの出会いと別れ。

「また、来週ね?」「今度は連休明けに・・・」
約束がはたされる事なく訪れる別れ。

昨日まであんなに元気だったのに・・・
指きりしたじゃない?
笑ってたでしょう・・・?

いろいろな感情が一度にやってきますよね。

私が支援していた患者さん・・・
最後の入院の時
あわててお見舞いに行って・・・

ナースステーションの前で
「ご家族以外は面会できません・・・。」

断られている様子を
その患者さんのご家族がみていて
私を病室に招き入れてくださって・・・。

意識が朦朧とした中
「来てくれたの?ありがとう。」

手を握って
「あした、また来ますから・・・
仕事でおそくなるけど・・・」

彼女は静かに「うん」とうなずいて・・・。

その晩、帰宅すると電話のベル。

ご主人から
「あなたが帰られて、すぐに意識がなくなり
まもなく亡くなりました。」

耳を疑いましたよ。
「うそでしょ・・・?」

私がはじめてかかわった
訪問の患者さん。

ターミナルって知っていたけど
こんなに突然訪れるものなんだね・・・

ショックをとおりこして
涙もでなかった。

まゆりんさんは
お仕事がら
こういった事が
日常的にあるんですよね。

親密になればなるほど
その悲しみは大きくなる。

いたいですよね。
つらいですよね。

その方たちの存在は
いろいろな事を教えてくれる。

支える側の私たちは
「その時」がいつきてもいいように

ありったけの愛をそそいで
覚悟をもって

頭の中では思うけど
感情がついていかない。

とってもむずかしい事。
明日があるって信じたいから・・・
今日でおしまい・・・って思いたくないんだもん。

でも、
支える側の後悔とは裏腹に
患者さんのご家族は

「ありがとう。
あなたがいてくれたから
ここまで生きる事ができました。

あなたの存在は大きかった。

何もできなかったなんていわないで下さい。

本人にとってはもちろん
家族にとっても
あなたは生きる支えでしたよ。」

そんな言葉で
自分のした事が
少し報われて

涙がわ~っとおしよせてきますよね・・・

まゆりんさん、
あなたのお仕事
患者さんとそのご家族のための
「生き抜くためのお手伝い」を応援してます。

まゆりんさんをお手本に
私も「お手伝い」できるような人
になっていきたいです。



2009/05/12 21:18URL  まるちゃん #-[ 編集]

そして、この方も。。。
 今朝の朝刊で、大原まゆさんの記事を見ました。
 9日だったそうです。

 彼女のブログが、4月の中旬で止まっていて、最後のブログが、「かろうじて生きてます」という内容だったので、その後、毎日チェックして、心の中で応援していました。

 乳がん患者として、先頭を走っていた彼女。私は彼女にお会いしたことはありませんでしたが、彼女の本や映画、ブログに励まされていた一人です。

 ご冥福をお祈りいたします。
2009/05/13 06:25URL  スワン #-[ 編集]

usagiさん、まるちゃん、スワンさん

ありがとうございます。

みなさんのエール、どの言葉も身にしみます。

usagiさん
「今にも折れそうな心と壊れそうな身体をそばで支えるには自分ひとりでは重過ぎて」

そうですね。一番辛いのは患者であるその人自身。そう思うから、そばで支える人は自分の辛さを口にすることに罪悪感を覚えたりします。
でも、大切な人の苦しみや辛さをそばで見守ることの苦しさを、usagiさんが感じ取りお互いがそれぞれの思いを推し量りながら、実はお互いを支え合っているのだと私は思います。

まるちゃん
「「生き抜くためのお手伝い」を応援してます。」
代わってはあげられないことの後ろめたさを抱えて私はそばにいられる人でありたいと思います。まるちゃんも、いつかきっと誰かのために自分ができることを見つけられると思います。私もそうなりたいと思います。だけど、それは誰かのためだけでなく、いつかの自分のための学びなのだと思います。

スワンさん
「今朝の朝刊で、大原まゆさんの記事を見ました。
 9日だったそうです。 」
私も新聞で彼女が旅立ったことを知りました。お目にかかったことはないけれど、21歳での発病という信じられないような過酷な運命を彼女は一生懸命に生き切ったのだろうと思います。

でも、切ない…よね。
2009/05/16 00:07URL  まゆりん@管理人 #-[ 編集]


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