まゆりん気まま日記

医療ネタ中心ですが、日々思うことや心のアンテナに引っかかったことなど、 気ままに綴っています。

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福島の産婦人科医が医療ミスで逮捕されたことに抗議する声が上がっているという記事を全国紙でも見かけるようになった。

私の記憶する限り、こういう流れははじめてのような気がする。

医療者側の意見、一般の人たちの声、ネットでは双方の立場の人の考えや捉え方を見ることができる。

その中で、どうして医療者と一般の人たちとの間にはこんなにも大きな溝ができたのだろうと思う言葉をたくさん目にする。医療不信というにはあまりにも強烈な一般の人の言い分を見るにつけ暗澹たる気持ちにさえなる。それと同じくらい、一般の人をDQN(○ちゃんねる語)と決め付ける医療者の言葉にも悲しい気持ちになる。

確かに、医療者の心無い言葉や態度で傷ついた人が大勢いることは事実だ。

患者会に参加していたり、がん体験や看取り体験の公開サイトをもっていたりで、ほんとうにたくさんの人の悲しい体験、怒りに震えるような体験を、いやと言うほど聞いてきた。

私だって「冗談じゃないよ!」と怒り傷ついた医療体験はある。
けど、その個人の体験が全てではない・・・と、私は思うのだよ。

医療批判がいけないとは思ってはいない。改善されるべき点も多々あることも否定しない。でも、それは、医療の仕組みや医療者の労働環境に起因するものもあるし、医療者個人の資質によるところも大いにあるだろう。

でも、その個人の体験や垣間見る、あるいは伝え聞いたわずかな情報で日本の医療はダメだとか、医療者はとんでもないとか、一般の人は何もわかっていないとか、そういう傷つけあうような議論は無意味だし、何も生み出せないと思う。

より良い医療を受けたい、提供したいと、多くの人が願っているはず。病気になれば、治りたい治してあげたい、と、双方の目標は同じだと私は思う。

どんな社会にもごく一部の「やってはいけないこと」をする人はいる。残念だけど、いる。でも、そのごく一部の人の言動でみんながそうだと決め付けてほしくない。

人間だもの、感情的になってしまうことだって、そりゃあるけど、相手を傷つける言葉をあえて使い、貶めて自分が高いところにいる気持ちになることはヤだな・・・と思う。

こういう医療全体を揺るがしかねない大切なことをどうか冷静に考えてほしいと願う。医療者だけの問題ではない、結局は医療を受ける自分たちの問題なのではないだろうか。

当該医師は、起訴され保釈されたそうだが、これからこの医療行為については法廷で争われることになるのだろう。果たして産婦人科医の医療はミスだったのか、逮捕されるほどのミスがあったのか、不可抗力の病死だったのか、裁判官はどのような判断をするのだろう。

専門家がたくさんの声明を出し、その中でこれは予見が困難で不可避だったと主張し逮捕の不当を訴える中、検事が予見しえた事例であり、避けられたはずの死だと、何を根拠にしてそう判断したのか、私は知りたい。
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コメント

マスコミ
 いくらマスコミへ医者にとって冷静な報道を促してもそれは、無駄でしょう。やはり、マスコミの言動は日本のマスコミの性格上大衆の意見、視点を重視するというスタンスが基本。特に医者なんて、国民皆保険の基、保険料や国費から年間数十兆円の医療費を使い、それが所得として入ってくる超特権階級で官僚や公務員と同じ。確か地方自治体の中級公務員なんかと、県立病院の医長であればはるかに医者の方が貢献度は高いのは認めます。ただ、政治家や官僚が無駄にお金を使うと頭にくるのと同じで、負担を国民に負わせている以上は今回のような制度の不備があれば批判だってもっと真摯に受け止めて改善すべき点に対しては、患者(国民)という立場に利益が来るように対処しなければならないはず。マスコミだって、こんな特権階級の医者がいくら勤務環境が厳しいといったって、患者側に不利なことがあれば、国民の声として医師を批判、糾弾し自覚をうながすことは当然。

 医師がマスコミの力を借りたければ、既存のマスコミに頼らないで、共産党のように医師会や学会などが自分達の宣伝用に大々的に報道機関をつくって活動すればいいのです。自分達の給与から負担でもだして。高額所得者が並ぶ医師会なら資金的にはお手のものでしょう。

 医師の権利主張のために既存のマスコミに呼びかけるなんてナンセンス。患者さまのためにという姿勢で、今回の事件に対する医師全体での働きかけや行動がない限り、既存の大手マスコミには絶対この陳情だけではとりあげられません。
2006/03/18 16:00URL  内科医 #-[ 編集]


まゆりんさま

>こういう医療全体を揺るがしかねない大切なことをどうか冷静に考えてほしいと願う。医療者だけの問題ではない、結局は医療を受ける自分たちの問題なのではないだろうか。

冷静な意見ありがとうございます。
ごく一部の「やってはいけないこと」をする医師には、やはり同業者としても腹の立つ事が多いです。
「人としての資質の問題がある医師をどう扱うか」
これを上手く解決出来なかった事が、今回のシステムの問題という事にまで悪影響をおよぼしたのかなと考えます。
リピーター医師をどうするかということも含め医療の問題も考えていかないといけないと感じております。


内科医 #さま

>医師の権利主張のために既存のマスコミに呼びかけるなんてナンセンス。患者さまのためにという姿勢で、今回の事件に対する医師全体での働きかけや行動がない限り、既存の大手マスコミには絶対この陳情だけではとりあげられません。

今回の事件でこれだけの声明が出ているのは、医師の権利主張のためだけではないですよ。だからこそ他科の医師まで多く注目しており、声明もでています。
産科崩壊が言われる中で、今回の逮捕はその速度を更に加速させて国民の利益にならない事が多くの声明で宣言されています。
産科・小児科は、これまでさえ受診制限が問題になってきています。
現に福島県では産科の集約化のもと、県立病院から産科医師の引き上げが行われようとしています。産科は救急時は時間が勝負になるものが多いことから、福島県の周産期死亡率は確実にあがるでしょう(集約化で医療事故は減っても、タイムリミット前に医療機関へたどり着けない人が増えるため)。
2006/03/19 20:04URL  オダ #gJtHMeAM[ 編集]

ここに賛成
>相手を傷つける言葉をあえて使い、貶めて自分が高いところにいる気持ちになることはヤだな・・・と思う。
という意見に賛成です。この事件については、十分に知らないことがあるので、いまはなんともいえないのですが、感情に流されずに、どこに問題があったのか、よりよい医療という視点から明らかにすることが大切かなと思います。
2006/03/20 14:13URL  medwriter #-[ 編集]


内科医さま、オダさま、medwriterさま、コメントありがとうございます。

>内科医さま
反論するようですが、医師=特権階級と、ほんとうに思っている医療者はそう多くはないのではないでしょうか。勤務医さんたちの待遇や給与は世間一般の人が思っていることとは程遠いように思いますが・・・。
特権というなら、それは、「医師法という法律の後ろ盾があって他人の身体に侵襲を加える行為が認められている」ということだと思います。そして、当然それは患者の身体を治す、快方に向かわせるという目的のためだということが大前提ですが。

私が、この事件で関心を寄せているのは、
警察や検察がこれは医療ミス、医療事故と判断する根拠です。
誰がやっても助かる命がこの医師によって失われたのでしょうか。不可避の病死だったのか、それが争点だと思っています。

自分の持てる力を最大限に出し患者を救命しようと奮闘したであろう(私はそう思っています)医師を逮捕拘留し刑事責任を問うことがほんとうにこのケースに関して妥当だったのか、それを考えています。

>オダさま

>今回の事件でこれだけの声明が出ているのは、医師の権利主張のためだけではないですよ。

それが、なかなか一般の人の理解を得られないことは残念なことだと思います。「何が問題なのか」「何を言わんとしているのか」それを先入観や偏見や疑念を持たず見ましょうと私は言いたいのです。そして、「知るべきこと、考えるべきこと」を見失わずにいられたらと思います。

>medwriterさま

>どこに問題があったのか、よりよい医療という視点から

医療は完全ではないということを私たちは知っていなければならないと思うのです。
完全ではなく、bestもないかもしれない。でも、bettrを目指してやることが医療なのかもしれないと私は思っています。約束された結果などひとつもない世界での勝負ですから・・・。
2006/03/21 00:31URL  まゆりん@管理人 #-[ 編集]

外科医としてひとこと
はじめまして.FC2ブログよりきましたコロノ助です.
(大腸内視鏡ばかりやっている外科医です.)

一般の方とDrの間にかなり大きな認識の差があることはしょうがないのですが,悲しくなります.

今回のことは,同じような状況(田舎の一人医長・一人手術)で,10年以上の経験のある産婦人科専門医が行ったとしても,50%以上の確率で助けられるかは,かなり疑問の状況と思います.
もちろん,最悪の結果になってしまったことは大変申気の毒ですが,かといって,その後も1年以上も同じ病院で診療を続けている医師が,急に逃げるわけもなく,証拠のカルテもとっくに保全されているので,「逮捕」は行き過ぎと,多くの医師が感じているのだと思います.

僕としては,決して,「亡くなってもしょうがない状況だった」といっているのではなく,「逮捕するのはやりすぎ」と感じ,今後の自分の医療行為にも考えてしまうものがあります.

勤務医の多くは給与も多く・・・と思われているようですが,勤務医こそが,低賃金で働き日本の医療のback boneを支えているのです.(時間給にするとマクドナルド以下もたくさんいます.)少なくとも,僕の周りにはそういう勤務医の方が多いですね.

醜態をさらしまくったり,態度の悪いDrなどがいることも事実で,同業者として大変申し訳ありませんが,こういうのはごく一部と思います.もちろん,医師という職業上,ごく一部でもいてはいけないのでしょうが・・・.

医師と患者は,人と人ですので,ある人にとっての名医が必ずしも,他の人にとっての名医になるとは限りません.
願わくは,全ての人が,それぞれの「あなたの名医」に出会えることを.そして,それがなるべく早くにくることを.

http://colonoscopy.livedoor.biz/archives/50655999.html

2006/03/25 20:11URL  コロノ助 #2Kgrnm4I[ 編集]

冷静な意見ありがとうございます
管理人さま。
 とても冷静な意見をありがとうございます。「保険料や国費から年間数十兆円の医療費を使い、それが所得として入ってくる」とか、「特権階級」と誤解されていることもあり、本来は医療関係者と患者さんは共に病気と闘うはずが、反目しあう立場にされることにとまどいがあります。
2006/04/14 22:10URL  内科勤務医 #-[ 編集]


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