まゆりん気まま日記

医療ネタ中心ですが、日々思うことや心のアンテナに引っかかったことなど、 気ままに綴っています。

Category :  医療・健康
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病院というところは、動線という視点で見ると実に細切れで患者にとってはとても歩くことが難しい。

診察室に行って、レントゲン室に行って、採血室に行って、病室、手術室、内視鏡、放射線、CTなどなど、実にあちこち患者は動かなくてはならない。もちろん、これはあったりまえのことで、大きな病院になればなるほどあちこちを歩かなくてはならない。

実際に身体があちこちに動くだけでなく、こころの動線も細切れだ。外来に通っているときは、医師も看護師も外来担当者が担当し、入院すれば病棟医師や病棟看護師が患者の担当だ。

がんのようなやっかいな病気になってしまった患者は病院の中で身体もこころも右往左往している。自分の主治医はこの人、なんでもこの人に言ったり聞いたりすれば大丈夫、と、思っている人は多いと思うけど、かかりつけ医でなく病院の医師ならなかなかそうはいかないのが現実だ。病院の医師や看護師は「その時」「その時」の患者の担当者でしかない。トータルで患者の担当者になる役割の人はいない。医師や看護師でなくてよい、患者ががんという病を得たときから、ずっとそばに寄り添いトータルで関わることができる案内人のような役割の人がいたら私たち患者や家族はどれほど心強いだろうか…。

医師不足、看護不足で医療崩壊が進む中、明日急に医師や看護師が増えてこの危機的状況が変わるわけではない。その一方で患者や家族の医療に求めるものは増大しているわけだ。全人的医療というけれど、少なくともこころが細切れの動線だったら患者の満足度はなかなか上がらないんじゃないだろうか。医療者の仕事を増やすことなくこころの動線だけは継続される仕組みは考えられないだろうか。医療のコストは医療にしか発生しない。患者の満足度を上げるための医療以外のサービスは直接の収益にはつながらない。となれば、そういう部門を強化することは難しい。たとえ、医師の10分の1、看護師の半分の人件費しかかからないとしても収益をもたらさない部門に人件費を投入できるような余力のある病院はあるはずもない。

何か困ったらとりあえず担当者に窓口になってもらえるという安心感や、何度も岐路に立ちその時々の選択をし続けていくがん治療の伴走者になる人がいてほしいと思うのは私だけだろうか。

テーマ: - ジャンル:心と身体

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