まゆりん気まま日記

医療ネタ中心ですが、日々思うことや心のアンテナに引っかかったことなど、 気ままに綴っています。

Category :  スポンサー広告
tag : 
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

Category :  医療・健康
tag : 
膵臓がんが見つかって余命3ヶ月と告げられてから11ヶ月。父は静かに旅立った。あれから、5年半。

私は一度も父の夢を見なかった。父の顔、笑い声、父の感触、それはどれも色褪せず生々しく私の記憶にしっかりと根付いている。でも、父の匂いは、年月と共に徐々に消えつつあった。
夢の中で、父さんは何も言わず私の前に立っていた。夢の中でも、父は生きている人としてではなく、もう一度私の前に姿を見せた。夢なんだから、そんな現実的な設定じゃなくてもよさそうなもんなのに(笑)

母は、いつも言っている。「たとえ幽霊でもいいから父さんに会いたい・・」
幽霊などこれっぽっちも信じない現実的な私はいつもこう答えた。
「ヤだよ。幽霊なら会いたくない」

それなのに、夢の中で幽霊として私の前に現れた父さんに、私は思い切り抱きついた。生きていた時は照れくさくてしたこともないのに、夢の中で私はうれしくてうれしくて、そして悲しくて父さんに思い切り顔をうずめ、父さんはすっぽりと私を抱きしめてくれた。涙が出た。

父には病気のことは最後まで告げなかった。それは、父の希望だったからだけど、不安も悲しみも全部心にしまったまま父は運命を静かに全うした。でも、ずっとそのことは、ずっと私の心の中で澱のように深く暗く沈んだままだ。

2度と父さんに伝えることができない言葉を私は夢の中で父さんに包まれてつぶやいていた。

「父さん、ごめんね。助けてあげられなくて、ごめんね。いっぱいウソをついてごめんね」
夢の中でも私はちゃんと知っていた。この父が現実を生きている父ではないことを。でも、父のぬくもり、いつもと変わらないちょっと照れくさそうな顔、そして、忘れかけていた父さんの匂い。夢とは思えないほどの現実感を残してくれた。やっと、会えた、もう一度父さんに会えた・・そんな幸せでちょっぴり切ない思いで目が覚めた。

スポンサーサイト
FC2ブログランキング



人気ブログランキング

励みになります。 クリックして下さるとうれしいです

カレンダー

05 | 2005/06 | 07
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 - -

過去の記事一覧
最近の記事
最近のトラックバック
最近のコメント
カテゴリー
月別アーカイブ

FC2カウンター

ブロとも申請フォーム
ブログ内検索

RSSフィード
リンク
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。